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意外と知られていない、お地蔵様の意味や由来

コラム

そういえば最近、お地蔵様をあまり見かけなくなったかな?と気がつきました。
私は東京の下町生まれですが、子供の頃は町中でよくお地蔵様を見かけたものです。
また、物語にもよく出てきました。
笠地蔵は有名で、小学校の国語の教科書にも載っていたのを覚えています。
笠地蔵の物語の中で出てくる“その日暮らし”という意味を先生に聞いたら、

“今日は何を食べようか、、、”

というような生活のことと聞いたので、土曜日の夕方に父が外出している時の母が、“今日は何を食べようか”と言ったのを聞いて、“うちはその日暮らしだね!”と言ってしまったことがあります。
あれから40年ほど経ちますが、未だに母に言われるネタとなりました。

話をお地蔵様に戻しますね。
お地蔵さま、お地蔵さんと親近感ある呼び方をされるお地蔵様は正式には地蔵菩薩というお名前で、インドのサンスクリット語でクシティ・ガルバと言います。
大地の母胎というような意味になるため、その意味を漢字にした結果、地蔵という名前になりました。


仏教の信仰対象である地蔵菩薩は状況にあわせて姿を変え、いろいろな形で人々を苦悩から大きな慈悲の心で包み込んで救済してくれます。
安産を守護してくださる子安地蔵、災難や苦しみを引き取る身代わりとなってくださる身代わり地蔵。

お寺などで六体のお地蔵様が並んだお姿を見たことはありませんか?
6つの世界(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間動、天道)の全ての人々を救ってくださるという意味で、六地蔵と呼ばれています。


またお地蔵様は赤いよだれかけや頭巾を掛けられているお姿を見ることが多いかと思います。
還暦の赤いちゃんちゃんこと同じような意味かな?と思っていたのですが、これは“自分たちの子供が元気に育つように”という意味が込められているのだとか。
子供を守る神様としても知られるお地蔵様らしいお姿です。
また赤は正直な色、魔除けの意味もあるそうですよ。

さらに言うと還暦の赤いちゃんちゃんこですが、干支が一巡りして赤子に戻るという意味があるため、こちらも赤いものを身につけるのだそうです。

町中で、そしてお墓参りの際にお地蔵様を見かけたらぜひ手を合わせてご自身やご家族の健康と成功をお祈りしてみてください。

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