
私の実家から車で1時間ほどかけた場所に、父と祖母が眠るお墓があります。
見た目は何の変哲も無い、普通のお墓。
お寺の境内にあるお墓で、森に囲まれているわけでも田んぼが近くにあるというわけでもありません。
そんなお墓ですが、春になると楽しみがあるのです。
お墓に小さなカエルが現れるのです。
カエルに詳しいわけではないので種類はわからないのですが、そんなに大きくなく、アマガエルのようなサイズ。
色は茶色っぽい色。
この墓地がカエルだらけ、というわけではありません。
周りのお墓や道路もよく見てみるのですが、他にはカエルが見当たらないのです。
父の化身? 祖母?
よくわかりませんが、春になると会えるそのカエル。
去年と同じカエルかはわかりませんが、その子に会えるのがちょっと楽しみになる春のお墓参り。
実は桜の満開よりもこのカエルくんの方が楽しみだったりします。
お墓を掃除して、お線香を上げている間もずっと一緒にいてくれるカエルくん。
暖かくなってきたのでまたそろそろ顔を出してくれるでしょうか?
とはいえ、私の母ももうすぐ80歳。
同年代に比べるとかなり元気な方ですが、足腰が弱ってきているのともうそろそろ自分で車の運転をするのが危ない年齢。
それは本人が一番よくわかっています。
カエルくんにあえなくなるのはさみしいのですが、交通の便が良いところにある納骨堂に移すことも検討しなければ、と考えています。
私たち徳禅庵の納骨堂転葬サービスは、何度でも引っ越しが可能な新しいお墓の形。
都心への人口集中、そしてコロナ禍で加速した地方への移住。
こんな新しい生活スタイルにも対応できるようにしていきます。
みなさまとお子さん、そしてお孫さんやその先へ。
大切な絆をつなぐために。