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納骨堂に入れるのは何人まで?いっぱいになった時の対処法を種類ごとに解説

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納骨堂に入れるのは何人まで?いっぱいになった時の対処法を種類ごとに解説

近頃、納骨堂を利用される方も増えてきました。ただ、多くの方が利用されるため、何人まで入るのか、いっぱいになった時にどうするのかなど気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では、納骨堂に入れる人数をはじめ、種類やタイプごとの詳細、いっぱいになった時の対処法などについて詳しく解説します。納骨堂について詳しく知りたい方は是非、最後までご覧ください。

納骨堂とは?目的と役割について

納骨堂とは、建物の中に故人の遺骨を安置してくれる場所で、遺族や友人が故人を供養するための施設です。故人の遺骨を納めることにより、安息や尊厳を保ち、故人をしのぶ場所として利用されます。

納骨堂の目的としては、故人を安らかに送ることと、遺族や友人の心の支えとなることです。

また、納骨堂の重要な役割として以下のようなものがあります。

ポイント

遺骨の収容:最も基本的な役割としては、故人の遺骨の収容場所を提供することです。納骨堂は、故人の遺骨を慎重に管理し、遺族や関係者が安心して供養できるように設計されています。

供養と記念:故人をしのび、供養する場所として利用されます。遺族や友人が故人を思い出し、祈りを捧げることができる場所です。

家族の繋がりを維持:納骨堂は、家族の代々の歴史を繋ぐ重要な役割を果たします。家族や親族が集まり、共に故人をしのび、家族の結びつきを深める場所として活用されます。

精神的な支え:故人の遺骨を納めることで、遺族や関係者に精神的な支えを提供します。故人が安らかに眠る場所を把握することで、心に安心をもたらし、喪失感や悲しみを和らげます。

種類ごとの納骨堂に入れる人数

納骨堂に何人まで入れるのかは、納骨堂の種類によっても異なります。また、購入するサイズやプランによっても異なり、選択肢が複数あるので、どういう種類の納骨堂があるのか、事前に何人入る予定なのか、しっかり検討したうえで選択することが重要です。

ここでは、納骨堂の種類ごとに入れる人数の目安と特徴についてお伝えさせていただきます。

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個人用納骨堂

個人用納骨堂は、一人の遺骨を納めるためのスペースです。プライバシーを重視し、故人の個性や思い出を尊重することが可能です。一人ひとりの特別なスペースを確保できるので、遺族や友人が落ち着いた空間で故人をしのぶことができます。

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家族用納骨堂

家族用納骨堂は、複数の家族の遺骨を一緒に納めるスペースです。通常は、2〜6人程度の遺骨を納めることが可能になりますが、大規模なものでは10人以上を納めることができます。世代を超えて家族の歴史を継承することで、繋がりを大事にすることが可能になります。

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共同納骨堂

共同納骨堂は、多くの遺骨を同じスペースに納めることができます。一般的には、寺院や公共の納骨施設に設けられ、地域の人々やコミュニティのメンバーが利用します。一つの場所に多くの遺骨が納められるため、費用を抑えつつ供養の場を設けることができます。また、将来的にお墓の管理をできない方が利用されるケースが多くあります。

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ガーデニング型納骨堂

ガーデニング納骨堂は、屋内施設である納骨堂の厨子の中に遺骨を安置する埋葬方法です。一方、樹木葬は、樹木や花の下にあるカロートや地中に骨壺ごと、遺骨だけを埋葬する埋葬方法です。

また、ガーデニング納骨堂は屋内にあり、樹木葬は屋外にあるのが一般的です。ガーデニング納骨堂は都会など利便性が良く、アクセスが良い場所にあることが多いですが、樹木葬の場合は自然豊かな場所であり、アクセスは比較的良くない場所となることが多いです。

樹木葬は、人が亡き後に自然に還る供養の形「自然葬」のひとつで、主に遺骨がだんだんと土に還るよう、遺骨を樹木のふもとの土に埋葬します。樹木葬には、墓標が墓石ではなく樹木であること、そして遺骨が土に還ることを前提に埋葬する点が特徴です。

ポイント

ここまで種類ごとにお伝えしましたが、同じスペースでも、納める人数が異なる場合があります。例えば、粉骨することによって一人当たりに必要なスペースを少なくし、多くの遺骨を納めることもあります。粉骨については、この後の「納骨堂がいっぱいになった時の対処法」で詳しく解説します。

また、納骨堂によっては、最初から制限人数が決まっている場合もあるので、しっかりと調べてから契約することをお勧めします。

納骨堂のタイプ

納骨堂は、形態や種類があります。ここでは、代表的な納骨堂の4つのタイプとその特徴について解説します。

納骨堂のタイプ

ロッカー型

ロッカー型は、名前の通り、ロッカーのように個別に区切られたスペースに遺骨を納めるタイプです。小規模から大規模まで様々なサイズがあり、一般的には、1〜4名程度、大規模なサイズで8名程度の遺骨を納めることができます。

各ロッカーは鍵で保管されており、遺族だけがアクセスできるようになっていることが特徴です。また、費用としては比較的安いことも特徴の一つとして挙げられます。

仏壇型

仏壇型は、上部が仏壇のような形状をしており、内部に遺骨を納めるスペースが設けられているタイプです。家族用や個人用があり、故人をしのびながら供養することが可能です。

一般的な仏壇と同様に、お線香をあげたり、お花を供えたりすることが特徴です。そのため、他のタイプの納骨堂と比較すると少し費用が高い傾向にあります。

自動搬送型

自動搬送型は、遺骨や骨壺を自動で搬送する仕組みのタイプです。通常の納骨堂では、遺骨の収容スペースへの搬入出が手動で行われますが、自動搬送型の納骨堂では、機械的なシステムによって自動的に遺骨を収容するスペースに搬送されます。

お参りする際に専用のカードなどで操作すると、自動で骨壷がお参りするスペースに搬送される仕組みです。

自動搬送型の納骨堂は、近年の技術の進歩により導入されつつあり、遺骨の収容と供養をより効率的かつ安全に行うための施設として注目されています。

合祀型

合祀型は、複数の遺骨を一つの区画に合祀(または合葬)するタイプです。一つの区画に複数の遺骨が収められるため、スペースの有効利用が可能です。遺族や関係者が一つの区画を共同で利用し、供養やお参りを行います。

これらの納骨堂のタイプは、それぞれ異なるニーズに応える設計となっており、遺族は故人の意志や、価値観、将来的な管理方法などを考慮し、適切なタイプを選択することが大切です。

その他の納骨堂

納骨堂には、先に紹介した4つのタイプ以外にも様々な形態が存在します。それらをご紹介していきましょう。

その他の納骨堂

墓石型

墓石型は、一般的に、少し小さめの墓石や墓碑を室内に建てるタイプです。墓地や霊園に設置され、通常の墓地と同様に、個々の区画に遺骨が納められます。墓石型の納骨堂は、家族や個人が所有するのが一般的です。

墓石型の特徴としては、室内でもお線香をあげられるようにしているケースが多いです。また、環境などによっては、一般墓と同じぐらいの費用になることもあります。

位牌型

位牌型は、個人のスペースに位牌が安置されているのが特徴の納骨堂です。位牌は納骨堂の美観を損なわないよう、規格が統一されている場合が多く、契約時に戒名等を伝え作製します。

位牌型の納骨堂の場合、遺骨を位牌と一緒に納める場合と、別々に納める場合があります。別々に納める場合は、多数の位牌が仏像を囲むように安置され、遺骨は別の場所に収められます。同じスペースに納める場合は、位牌の下の棚に遺骨を置くタイプが一般的です。

神棚型

神棚型は、神棚を模した形状のタイプです。遺骨や骨壺が神棚の中に並べて収められ、祭壇のような空間で供養やお参りが行われます。

神棚型の納骨堂は、寺院のような日本の神道や仏教の信仰に基づく供養施設として利用されることが多いのが特徴です。ロッカー型と同様に、比較的費用が安いことも特徴です。

壁龕(へきがん)型

壁龕型は、壁に多数のくぼみを設け、その一つ一つに遺骨を納めるタイプです。この形式は、空間を効率的に利用できるため、多くの人々の遺骨を一箇所に納めることが可能です。

公共の納骨施設や寺院などでよく見られる傾向にあります。また、壁龕型は、遺骨を納める場所としてはもちろん、記念碑的な役割を果たすこともあります。

納骨堂がいっぱいになった時の対処法

ここまでで納骨堂の種類やタイプについてお話ししてきました。ここでは、将来的に納骨堂がいっぱいになってしまった際の対処法として5つご紹介します。

火葬・粉骨

遺骨を粉骨して、骨壺や仏壇などに納めて供養をすることができます。また、家族や関係者のお手元で保管する方法もあります。

また、粉骨し、一つの骨壷にまとめたり、分骨をすることで骨壷のスペースをあけることも可能です。粉骨をすることで骨壷のサイズが半分以下になるので、その分納骨場所を空けることが可能です。

粉骨に抵抗がある方もおられるかもしれませんが、粉骨は宗教上問題はありません。衛生上難しい場合や、精神的に難しい場合は粉骨を行う業者があるので依頼すると良いでしょう。

他の納骨堂への移動

納骨堂がいっぱいになった場合、別の納骨堂へ移動させることも選択肢の一つです。施設の管理者と相談したり、調べてみて他の納骨堂に空きがあれば、遺骨を移動させることで、新たな安置場所を確保できます。ただし、この場合は遺族や関係者の同意が必要です。

永代供養墓(合祀墓)への移動

永代供養墓(合祀墓)に遺骨を移動させることも一つの選択肢です。永代供養墓は、遺族が一定の料金を支払い、永続的に供養を行ってもらえるお墓です。

遺骨の一時的な保管

納骨堂がいっぱいになった場合、遺骨を一時的に別の場所に保管することも可能です。この場合、遺骨を安全に保管し、供養を続けるための施設や方法を検討する必要があります。

これらの対処法は、遺族や関係者の希望や状況に応じて検討するのが良いでしょう。また、納骨堂がいっぱいになる前に、遺族や関係者と定期的に状況を確認し、必要に応じて対処法を検討することが重要です。

納骨堂と一般墓との違い

納骨堂と一般墓では、様々な違いが見られます。ここでは、納骨堂と一般墓の違いについてお伝えします。

安置期間が異なる

一般墓では納骨すると半永久的に遺骨が納められます。それに対し、納骨堂で遺骨が収められるのは基本的に契約期間内のみになります。この様に契約期間が設けられている納骨堂においては、契約期間が終了した後は、合祀墓に移され他の遺骨と一緒に供養されます。

納骨堂での契約期間は33年という場合が多くあります。これは、仏教の考え方で人が仏になるのに33年という考え方があるためです。

遺骨を納める場所の違い

一般墓の場合、カロートというお墓の下のスペースに納められます。納骨堂では、ロッカーや、納骨堂の仏壇下部に納められたりと様々なケースがあります。

また、納める場所の他にも、納め方として一般墓の場合、遺骨を棺に納めるのに対して、納骨堂では遺骨を骨壺に納め、専用のスペースに収容します。

納骨堂は墓石建設費がかからない

一般墓の場合、墓石を建てる費用がかかります。費用としては平均149.5万円となっています。費用の内訳として主に、「墓石代」「土地利用料」「その他諸経費」に分かれ、これらの総額です。

納骨堂の場合、種類やタイプによっても異なりますが、「第15回 お墓の消費者全国実態調査(2024年)」によると、購入額は平均購入価格は80.3万円となっており、75〜85万円前後で安定しています。ただし、墓石型の納骨堂では、一般墓と同様墓石代がかかるため、一般墓より高くなるケースもあります。

メンテナンスの要否

一般墓の場合、草むしりや墓石の掃除などの定期的にメンテナンスを行うことが必要になります。

納骨堂の場合は、屋内にあるため、草むしりなどの必要性がないうえ、掃除も基本的には必要ありません。また、建物自体に関しても、それぞれ管理者が存在し、メンテナンスをしてくれるため、いつでも清潔に保たれています。

お墓参りの可能な時間が異なる

一般墓では、線香・ろうそく・ライターなどを持っていき、任意の時間にお線香をあげてお参りします。気候や明るさなどの影響はありますが、基本的に24時間いつでもお墓参りができます。

納骨堂には、施設管理者が在中しており、お参りできる時間が基本的に決まっています。そのため、納骨堂が開いている時間内にお参りをする必要があります。時間外は鍵がかかっていることが多いです。

納骨堂と一般墓は、遺骨の収容方法やスペースの利用方法、施設の形態などにおいて異なる特徴を持っています。遺族や関係者のニーズに合わせて、適切な選択をすることが重要です。

納骨堂のメリット

納骨堂には、具体的にどのようなメリットがあるのかお伝えします。

一般墓より安い

​​「第15回 お墓の消費者全国実態調査(2024年)」によると、一般墓の場合、平均149.5万円に対し、納骨堂では平均80.3万円となっており、一般墓に比べて70万円程度安く購入できる可能性があります。

メンテナンスが不要

納骨堂は、管理体制が整備されており、定期的な清掃やメンテナンスが行われるため、遺骨の管理がしっかりと行われます。そのため、基本的には家族や友人がメンテナンスをする必要がありません。

後継者が必要ない

納骨堂では、契約期間終了後、自動的に合祀となるケースが多くあります。そのため、後継者が必要ありません。

関連記事:跡継ぎがいないお墓はどうする?対処法や納骨堂の永代供養について解説

お参りがしやすい

納骨堂は基本的に、駅近など立地がいい場合が多く、気軽にお参りをすることが可能です。また、屋内に設置されていることも多いため、天候問わず気軽にお参りをすることが可能です。

選択肢が豊富

納骨堂は、 個人用や家族用などの種類や、ロッカー型や、仏壇型などのタイプが様々あり、ニーズや予算に合わせて選択できます。

納骨堂のデメリット

納骨堂には、メリットも多くありますが、もちろんデメリットも存在します。ここでは、納骨堂のデメリットについてお伝えします。

個別供養ができるのは契約期間中のみ

一般墓は、基本的には永久的にお参りができますが、納骨堂は契約期間(個別供養期間)が存在する場合が多く、契約期間終了後は、合祀などによって他の方の遺骨と共に埋葬されるため、個別供養が出来なくなってしまいます。

個人情報の管理が必要になる

納骨堂には、遺骨や遺品などの個人情報が関わるため、適切な管理が求められます。情報漏洩やセキュリティのリスクがある場合があります。

納骨堂は、故人を尊重し、供養するための重要な施設ですが、利用する際にはメリットとデメリットを考慮し、適切な選択を行うことが重要です。

購入にかかる費用の内訳

納骨堂の購入に必要な費用には、以下のようなものがあります。

ポイント
・永代供養料や永代使用料
・開眼法要料
・納骨費用
・戒名や位牌
・年間管理費
・戒名料
・銘板彫刻料
・僧侶に支払う法要料・お布施

納骨堂の維持費用(年間管理費)には、敷地の清掃・光熱費・施設のメンテナンス・管理人の人件費などが含まれており、相場は1年あたり1万円程度と言われています。東京の都心部や、最新のシステムを導入した納骨堂などでは、比較的高めの傾向にあります。

納骨堂の種類によっては、上記の他にも費用がかかる場合があります。たとえば、位牌を並べて置く納骨堂の場合は位牌代、自動搬送型納骨堂の場合はカードキー代や彫刻代、仏壇型の場合は開眼法要料や仏具代などが挙げられます。

年間管理費が不要なケースは、契約期間が決まっている個別型納骨堂と、個別のスペースを設けていない合同納骨堂のふたつです。個別型納骨堂でも、個別のスペースの使用期限を33年や50年などに定めた場合、使用期間分の年間管理費を一括前納できます。

契約時の注意点

ここでは、実際に納骨堂の契約を検討する際に、注意すべき点をお伝えします。

ポイント

契約内容の確認:契約の内容をきちんと理解し、納骨堂の利用条件やかかる費用、管理方法などを確認しましょう。特に、供養期間や解約条件、支払い方法などはトラブルの元になりますので、しっかり確認しておきましょう。

料金の明確化 :契約時にかかる費用の全てを確認しておくことをおすすめします。入館料や納骨料、供養料など、すべての費用が記載されているかどうか確認しましょう。

スペースの確認:契約する納骨堂のスペースが適切であるかを確認しましょう。故人の遺骨や遺品を納めるためのスペースが十分に確保されているかはもちろん、周囲の状況やアクセスの便についても考慮するのが良いです。

管理体制の確認:納骨堂の管理体制やセキュリティ対策についても確認しておきましょう。遺骨や遺品の管理が適切に行われているか、定期的な清掃やメンテナンスが行われているかを確認するのが良いです。

解約条件の確認:契約を解除する際や、転出の際の手続きの条件を確認しておきましょう。解約時や転出時の詳細について把握しておくことで、いざという時の対応がしやすくなります。

契約時には、これらの注意点を十分に考慮し、安心して供養を行える準備をしましょう。

状況に合った納骨堂を利用しよう

本記事では、納骨堂について、目的や人数、いっぱいになった時の対処についてなど詳しく解説をさせていただきました。

墓じまい、改葬を考えられている方は納骨堂が選択肢の1つに入るでしょう。その際は、本記事でご紹介したポイントを理解し、購入の際は何を重視すべきか総合的な状況を加味したうえで、慎重に検討しましょう。

関連記事:納骨堂の遺骨の移動の方法は?改葬にかかる費用や手続きについて解説


監修者

海庵

僧侶でもあり、何度でもお墓の引っ越しができる「納骨堂転葬サービス」の会社、株式会社徳禅庵代表の海庵誠二です。お墓や終活、遺産整理に関するお役立ち情報を発信しております。


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